ユニクロは2007年春に入社を希望する学生を対象に、店舗での実習を始める。

同社では原則としてすべての新入社員が店舗に配属される。入社前に仕事の中身を理解してもらい、自分が抱いてきた印象との違いをなくすのが狙い。

選考の材料にはしない。

店舗実習は2次選考を通った学生が対象。自宅の近所にあるユニクロに3日間通い、掃除、商品の陳列、接客、レジ打ちなどの実際の作業に携わる。1日4時間、合計12時間の予定。そのうえで最終面接を受ける。

同社では店舗での仕事内容について、文章や口頭では伝えきれない面があるとみている。「店舗実習を通じて商売の楽しさなどを知ってほしい」としている。

ユニクロは07年春に前年より2割多い2百人の採用を予定している。急ピッチの出店に対応するのが狙い。国内のユニクロだけで10年8月期に6千億円の売上高を目指している。目標に向け売り場面積百平方メートルの小型店から3千平方メートルの大型店まで積極的に出店する計画。

----------(以上、3月27日 日経MJより引用)

採用の選考方法は、一般常識や適性テストのような机上テストと面接の組み合わせが一般的ですが、今回ユニクロが実施する実習方式は、外資系のコンサルティング・ファームなどでよく行われている方法です。

本来その人がもっている特性や能力を机上のテストや、短時間の面接で見抜くことは困難でが、手間はかかるとはいえ、実際の仕事を通すことで、本当の適性や能力がはかれる魅力的な方法です。

大卒の新卒就業者の約3割が3年間で離職してしまうミスマッチの問題もこの方法による回避が期待できます。入社前にはイメージが先行しがちですが、実際の現場を体験することで、仕事に対する動機付けをより強固になります。

つまり、企業にとっても学生にとっても入社前に入社後をシミュレーションすることでリスクヘッジができる手法として、今後も導入企業の増加が考えられるます。