人材派遣トップであるスタッフサービスがこの四月から、自動車業界向けに設計技術者を「特定派遣」として派遣する事業を開始します。全国の自動車、半導体関連企業への派遣を進め、三年後に八千人の派遣実績、売上高5百億を目指すとのこと。

この分野は、メイテックやアルプス技研が新卒を採用、育成して先行している市場ですが、スタッフサービスでは三十代の中途採用で人材を確保し、設計分野の教育に強い専門学校と提携して、育成にも力を入れるなどして差別化を図っての展開を狙っていくようです。

また、テンプスタッフは東証一部にこの17日に上場し、調達した資金をアジア地域での人材派遣市場進出のために充てるようです。

そして、最後にインテリジェンス
インテリジェンスは学生援護会と合併し、本格的に人材情報メディアへ進出するようで、経営者の出身先であるリクルート(正確には、リクルートコスモス:不動産業ですが)とガチンコ勝負が始まるようです。

このように、人材派遣業界も大手を中心に激しい攻防が繰り広げられています。ひとえに、人材派遣業界の成熟化により、新しい市場に向けての取り組みと思われます。

雨後の竹の子のごとく派遣会社が増加による、価格競争が激しくなったことと、製造派遣解禁後の行政の取り締まり強化による社会保険加入負担などで、以前のように収益を確保しにくいビジネスになったことの、ひとつの表れだと思います。

今後企業の正社員採用回帰も進行するといわれており、新しいビジネスモデルを求める企業の増加と、業界再編などが続くことでしょう。