先日「シネプレックス水戸」で「思い出のマーニー」を観てまいりました。

私の鑑賞候補には無かったのですが、当社のアニメに詳しい安藤の強い勧めにより、そしてまた、原作を読んで深い話だと感動した安藤の強い強い勧めにより観てまいりました。

ジブリの映画はこれが2度目でした。1度目は「風立ちぬ」で、それ以外はタイトルくらいしか知らず、テレビでの放映なども観たことがありませんでした。ほとんど興味がありませんでした。

草や水面の光や空の色などの自然の絵が、やさしくぬくもりがあり、なめらかに目に入りこみ、それは綺麗でした。ジブリ初心者なのでこのクオリティーの高さというか、なめらかさに驚きました。

映画の中に登場する湖は、私の体験の中での夏の北海道の屈斜路湖、夏の栃木県の中禅寺湖を思い浮かべさせ、特に中禅寺湖畔に建つ瀟洒なイタリア大使館の別荘をイメージさせました。映画の中では北海道の湖であったそうですが。


私がこの映画で感じたのは「依存」と「救う神はいるのかもしれない」と「自立」というテーマです。

以下、ネタバレがありますのでご注意ください。

不幸な生い立ちで他人との関わりを拒否しつづけた主人公杏奈。
養子に迎えたおばをお母さんではなくおばちゃんと呼び続けた。⇒「依存」

これではいけないとサナトリウムでの生活。
それは寛大でこころやさしいおじおばとのふれあいのなかでの生活であった。
そして神が下りてくるかの如く、幻想を体験する。
そう、それは奇跡の幻想か?⇒「救う神はいるのかもしれない」 いやいたのだ。

終盤の急展開の中、真実を知る。
子供にとっては重い真実であったが、これによりこころが晴れる。
おばちゃんからおかあさんと呼んだ⇒「自立」




予告のイメージとは異なり、大人向けの映画なのかとも感じました。

それにしてもぬくもりのある画像ですね。

やはり映画館で観るものだと思います。

井坂